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2018.07.11 3東京日本橋歯科

7月 今日の朝礼の話題『電動歯ブラシについて』

電動歯ブラシについて

歯ブラシの歴史は14世紀に始まります。中国の皇帝が動物の毛を骨に植えたものを使用していたものが最初の歯ブラシとされているそうです。何百年経ってもほぼ同じような形のものが使われ続けていると言えるでしょう。   その後、歯ブラシの電動化したものが発明されたのは19世紀になってからです。 アメリカのGE社から電動歯ブラシが発売され、70年代には松下電器から、80年代にはPHILIPS社からソニックケアが発売されました。

そして現在、販売されている電動歯ブラシには以下のような種類があります。

⑴高速回転型(BRAUN オーラルB )

丸型のブラシが高速回転することにより、立体的な動きで歯垢を浮かして落として除去します。丸型ブラシによる機械的な除去方法のため、歯の面にしっかりと添わせるように使用しないと磨き残しが出ます。強く当てすぎると歯を守るために自動停止機能を持ったものもあります。

⑵音波側方振動型(PHILIPS ソニックケア、パナソニック ドルツ、オムロン メディクリーン)

ブラシの音波振動の液体流動力によって発生するきめ細やかな力強い水流によって歯垢を除去します。ブラシの毛先も高速に動いているため歯ブラシのように動かす必要はありません。

⑶超音波型(朝日医理科 スマイルエックス)

ブラシの毛先に超音波を発生させて歯垢を破壊します。破壊した歯垢は通常の歯ブラシのように手を動かし、ブラッシングして除去する必要があります。

〜電動歯ブラシの落とし穴〜

「電動歯ブラシの方が楽な気がする」「簡単にスッキリツルツルになる」そうお考えになられる方もおありだと思います。手で磨く場合は、自分で動かさなければいけない上にしっかり時間をかけないと爽快感が得られない訳ですが、電動歯ブラシはパワーが強いために磨ききれていなくともスッキリと感じていまいがちです。 意外にも手磨きでの歯磨きから電動歯ブラシにに変えた途端に磨き残しが多くなってしまっている方もいらっしゃいます。 お口の中の正しい磨きがなされず、どんな高性能な電動歯ブラシに頼っても十分な効果が得られないばかりか歯茎を痛めてしまうことになりかねませんので注意が必要です。  
                                                   歯科衛生士  市川