「歯を磨きましょう」とは、いったい何を、どのくらい磨いたらよいものなのでしょう。
口腔内は、常に約37度・湿度100%という細菌が繁殖するにはこれ以上ないほどの好条件にあるため、毎日、何百億という細菌が増え続けています。つまり口腔清掃が悪く、食べかすが放置されているということは、口腔内で細菌をわざわざ繁殖させているようなものといえます。ブラッシングとは、食べかすはもちろんのこと、口腔の細菌を減らすために磨くことなのです。
ブラッシングでまず大切なことは、1日3回、歯を磨くことです。
1日で一番お忙しい時間である昼にしっかりブラッシングされている方は、結果的には朝も夜もきちんとおやりになっている方が多いです。一番忙しい時間帯にそれでも歯の手入れを行うという目的意識をもたれることが大切です。
また、3回のうち1回(恐らく就寝前)は20分30秒かけて磨いて下さい。20分というと、大抵の方はとても長く感じるかもしれません。10分くらいで、もうこのくらいで・・・と歯ブラシをやめてしまうかもしれません。10分では、複雑で過酷な条件のお口の中を隅々まできれいにすることはできません。きちんと時間を計ってこの20分30秒の30秒にこだわって磨かれることが大切です。力を入れず時間をかけて磨き続けるうちに健康な歯肉に生まれ変わります。

ご自身のお口の中の状態をよくご理解いただき、どのように歯の健康を維持していく必要があるかを深くご理解いただくことが大切です。
歯周病から歯を守る名医はあなたなのです。
さっそく今日から正しいブラッシングを始めましょう。